ラクーンホールディングス(3031)は2021年6月10日、2021年4月期の本決算を発表した。売上は前期比+25.5%の43億6400万円、営業利益は+69.4%の11億9600万円の好決算となった。
営業利益率は27.4%に達しており、前期より7.1%改善。
売上はEC事業のスーパーデリバリーが牽引!
ラクーンホールディングスはBtoB-ECサイトである「スーパーデリバリー」を運営しており、ファッション・雑貨・家具といったメーカーと小売店をつなげるプラットフォームとなっている。
その他にも決済や売掛保証といったフィナンシャル事業も展開しているが、今回の決算で売上成長を牽引したのはEC事業のスーパーデリバリーだ。
コロナによる営業活動の自粛が結果として事業者のオンライン仕入れにつながり、スーパーデリバリーの売上高はなんと前期比で38.6%の大幅増加となった。
一方フィナンシャル事業については売上成長は8.6%に留まるものの、売上原価の減少により利益拡大に寄与している。
来期も増収増益の予想
来期については、売上21.4%増の53億円、営業利益は19.5-27.9%のレンジで増加と予想がされている。
今期よりも売上成長率が落ちる予想だが、ラクーンホールディングスの売上高成長率はここ10年で20%を超えたことは今回の決算のみなので、決して控えめな予想でないことがわかる。
特に今年度はコロナという異常事態もあり、企業の仕入れ活動がオンラインにシフトせざるを得なかったという事情もある。
コロナ禍が収まったあとにスーパーデリバリーでの仕入れが継続されるかどうかは業績予想を達成する上では重要な点だろう。コロナをきっかけに使った企業がその便利さを知り、使い続けるか元に戻るかに注目したい。
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