マークラインズは2021年5月6日、2021年12月期の1Q決算を発表した。売上高は前期比で37%増収の9.79億円、営業利益は29%増収の3.27億円だった。
ベンチマーキング事業が増収を牽引
マークラインズは自動車業界に特化した情報プラットフォームを展開する企業だ。
今回の決算をセグメント別に見ると、「情報プラットフォーム事業」が前年同期比10.7%増収の5.14億円であり、契約社数は3,820社となった。「情報プラットフォーム事業」は契約が続く限り利用料金が発生し続ける、ストック型のビジネスモデルであり、マークラインズのメイン事業となる。
一方で今回の大幅増収を牽引したのは「ベンチマーキング関連事業」。なんと前年同期比148.8%の大幅増収で売上は2.4億円に達する。部品の調達代行や分解調査レポートの販売が寄与した形だ。
また、売上規模が小さいものの「プロモーション広告事業」が前年同期比386.7%と大きな増収幅を記録した。「プロモーション広告事業」はマークラインズが提供するポータルサイトでの広告掲載をサービス内容とするが、コロナ禍で対面営業に制限のある企業の利用を今後も期待できるのではないか。
業績予想に変更はなし
大幅な増収となったものの、2Q及び通期での連結業績予想には変化はない。
2Q累計での予想は、売上を前期比14.6%増収の15億円、営業利益を20.4%増益の5.4億円としている。
ストック型売上のため変動がしにくいと考えられる「情報プラットフォーム」の1Q売上5.14億円を単純に2倍するだけでも10.28億円となることから、少なくとも売上の予想は保守的であるように感じる。
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